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ちょっと(かなり?)マニアックな服飾技術の話 (洋服つくりの技術を紹介してます) 78

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今回は、最近作ったストライプのジャケットを題材に、「柄合わせ」の基本についてお話しします。

「ガラ」が悪いと嫌われる、その1
「ガラ」が悪いと嫌われる、その2

作品ページこちら

柄合わせの基本は、大きく「決める」と「合わせる(または、あえて合わせない)」の2つに分かれます。一般的な手順としては、まず目立つ部分の柄を「決める」、次にその他の部位の柄を「合わせる」。場合によっては、さらに、デザインの調整に応じて、このプロセスを繰り返すこともあります。

今回のジャケットでは、赤と緑をひと組とし、それに黄緑のストライプとしました。

まず、前身頃と後ろ身頃の中心に配置するストライプの色を「赤と緑」に「決める」。裾や袖口、ポケット口などの横ストライプが目立つ部分も、赤と緑を中心に、上部に少し赤が見える位置に「決める」。その上で、ポケット、見返し、玉縁ボタンホールやボタンの柄を「合わせる」ように配置しました。

襟は、後ろ中心と前端のバランスを考慮して配色を「決める」。さらに、それに「合わせる」形で後身頃の見返しを配置しています。

配色にはさまざまな選択肢がありますが、最終的には好みの問題です。ただし、配色によっては縫製の難易度が変わることもあります。また、「合わせる」ためには手間や生地が余分に必要になるため、場合によっては「あえて合わせない」選択をすることもあります。
今回はストライプを例にしましたが、チェックやジャガードなど他の柄でも基本の手順は同じです。

「決める」と「合わせる」——このシンプルなプロセスを順番に進めていきましょう。