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ちょっと(かなり?)マニアックな服飾技術の話 (洋服つくりの技術を紹介してます) 64

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すでに出来上がっている洋服のリフォームや、新しく洋服をつくる途中段階で、形を修正をする主な操作方法に「つめる」「出す」があります。
つまり各部分を、「長く」「短く」「広く」「狭く」する、ということで、ウェスト周り、袖丈を「つめる」のは、完成後のリフォームでも出来ますが、後ろ身頃を「つめる」のは、新しく洋服をつくる時でないと難しいです。


他にも、型紙上の操作としての「たたむ」「切り開く」などもあります。


これらの操作を組み合わせ繰り返し行うことで、多くの洋服の修正に対応できますが、一定以上の特殊な形に取り組むと、どうすればよいか分からなくなくなることがあり、そこでオススメするのが「寸法の関係を意識しよう」という考え方です。


図4の三角形に対し、図5はAを長く、BとCはそのまま、図6はAとCはそのまま、Bを短くする操作で、この話だけで型紙の理解が進むことはないと思いますが、「ここの長さを変えて、あそこの長さを維持すると、結果的にこういう形になる」という複雑な型紙操作の基本になります。