実際の服の硬さのことはさておき、できるだけ見た目が「やわらかく」見える形を好むことが多く、具体的には、写真1の赤い線に対する青い線のように、衿ぐりの線が少しカーブを描かせたり、今回は上衿をバイアスにして、より柔らかい印象になるよう工夫をこらしました。
上衿のバイアスは、それほどの頻度では採用していませんが、上衿の取り付け方によってやわらかい印象にすることは、よく使っている方法です。
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1.衿付けのカーブ
また、写真2の赤い線に対する青い線のように、ラペルの折り返りを、意図的に不明瞭にしていて、ここでも柔らかさを強調しています。
これは見返しのちょっとした細工の違いによってもたらされています。
2.ラペルの折り返りのカーブ
これらの細部の違いを、具体的に指摘できる方は限られていると思いますが、それでも「何となく雰囲気がちがう」ということは、洋服に興味のある方なら感じられる可能性は高く、こういう細部の積み重ねが大切なんだと思います。