通常このような形のポケットは、身頃の上にポケットの部品を乗せる構造になっていますが、このジャケットのポケットは、逆に、ポケットの部品の上に身頃を乗せています。言い換えると、身頃に穴をあけて、下からポケットを覗かせるような構造になっています。（写真下）
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このような技術は、バッグや財布などに用いられていますが、このジャケットのポケットを難しくしているのは、この部分を一枚の生地で成り立たせていることで、そのことによって縫い代がほとんどないため、細かな寸法設定も必要になります。（写真下）
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プリンセスラインの切り替えを、そのままポケットにつなげたものですが、一定の強度を持たせるため、ポケットが下がらないために、細かな工夫が凝らされていて、ポケットの内側に施したステッチも、単なる飾りではなく、ポケットが下がらないため、構造上必要なひと手間です。（写真下）
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ダブルフェイス（リバーシブル）仕立ては、その工程の特性から、生地の外側を縫うのは、それほど特殊なものではありませんが、一枚の生地に穴を開けて、内側を縫うのはとても難しく、両玉縁フラップポケットや、箱ポケットは、ほとんど見かけないと思います。 （写真下２枚）
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