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無理なく無駄なくピタッと

最近、3Dプリンターでつくった、歩くティラノサウルス、やってみたいことがあったので、結局つくりなおすことにしました。


で、なにをやってみたかったのかというと、形や色ではなく、内部の構造のはなしで(写真2.3)、最初は、胴体内部を全体的にくり抜いて、メカの基盤ごと挟み込む構造にしていましたが、今回は、モーターとギア、電池ボックス、スイッチそれぞれを、それらの形を個々にくり抜いた胴体で挟み込む構造にしました。

このことで、胴体をスリムにでき、より形を理想に近づけることができるのですが、わざわざつくりなおした理由は、この構造自体を試したかったことにあります。

こういった構造で、3Dプリンターでつくられたものは知りませんが、アルミの塊から削り出すことでつくられたものは、オーディオやパソコンやスマホなのでは見かけることがあって、ボクは、とりあえず欲しくなります。

完成度としては、ちょっと課題アリで、底の継ぎ目に、1ミリくらいの隙間が残ったままで、なぜだか歩くと曲がってしまいます。
これが、各部品の寸法を定規で測ることの限界なのか、3Dプリンターの精度なのか、オフセットの設定ミスなのか、原因がわからないままなんですけど、それはともかく、こういう、必要な部品が、無理なく無駄なくピタッとハマった構造、美しくないですか?

このレイアウトに達するのに、けっこう試行錯誤があったんですよ。


で、つくってみて、ふと「ボクが、洋服や、ぬいぐるみをつくるときに目指していることと同じやな」と思いました。

うまく表現できないけど、例えとして思い浮かぶのは、イルカや鷹のような、高速で移動のできる生物の形みたいに、「他のディテールに変更することを許さない感じ」。
うーん、うまく言語化ができない。

とはいえ、「無駄なく無理なくピタッとハマった」感じのするデザインや、型紙の形や構造が実際にあって、「そういうモノをボクはつくりたい」、という結論になりました。

2025年2月25日