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「『原型』となるジャケットとは、どんな『形』だろう?」、と、しばらく考えていて、サーモンピンクのビスコース生地で仕立てました。

デザインは、装飾を排し、やさしい曲線を描いた、シンプルなテーラーカラーで、肩から背中の切り替え(写真5)に特徴がありますが、このことによって、着心地のよさを追求しています。

「かわらない『形』をつくり出すために、『形』をかえる」、これは、矛盾したような言葉ですが、この矛盾に常につき合っていくことが、本来の「モノづくり」だと思います。