山村ドレススタジオ > メッセージ

山村ドレススタジオでは、服を着ることについて 4つの問い掛けから創作活動を始めています。

調和をもたらす ・ ・ ・ って ?

現在では服装の選択は、自由になりました。
自由に選択が出来、自由に表現出来るって素晴らしい。
でも、それだけでしょうか ?
日々の暮らしの中で出会う人や、すれ違うだけの人にも配慮が出来る関係でありたいと思います。
その為には貴方に何が似合うのかを考えるのと同じように、風景に何が似合うのかを考える ・ ・ ・
風景に調和する、世の中に調和をもたらす ・ ・ ・
このことを個性の大切さと共に考えています。

愛され続ける ・ ・ ・ って ?

衣服は一生の物ではありません。
流行も体型も変わります。 生活が変わって不要になることもあれば、飽きることもあります。
では、長く愛着を持ち続けてもらえるものである為には何が必要でなのしょうか ?
丈夫さも条件の一つかもしれませんが、着心地や 心の居心地が良く、細部に至るまで丁寧に考えられた細やかさが大切だと思っています。

着ることの幸せ ・ ・ ・ って ?

新しい衣服、流行のファッションを着ることは幸せすか ?
確かに、それらは幸せの条件であるとは思います。
ただ、それが心の居場所の無いものなら ・ ・ ・ ? 根無し草の、借り物衣装なら ・ ・ ・ ?
”これは私の物” という感覚が必要なのだと思います。
何が地に足を着けることなのでしょうか ?
その為には先人の思い、歴史がつながっていることについて今一度考えてみる必要があるのでは。
変化は目に見えることばかりではありません。
変わっていくことは幸せですが、変わらないことも幸せ。
昔からある物に対する理解。その繊細な加減を大切にしています。

自分らしさ ・ ・ ・ って ?

個性って大切だと思います。
貴方が貴方らしくある、私が私らしくある。 それぞれが違うことを認め合うべきだと思います。
ただ、それを無理して主張する必要があるのでしょうか ?
淡々と自分でいる、淡々と自分を磨く、そうした時に静かに現れるものが本質なのではないでしょうか ?
そして、そういう日々の当たり前の行いこそが尊いのだと思います。
言葉にして表わすなら「個性とは出すもの、ではなく出るもの」。それを形に表したいと考えています。