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「着なくなったベストを何とかしたい」、というお話で、他の生地を用いて袖を付けで、ジャケットやブラウスのするなどアイデアもありましたが、ご相談のうえ、バッグにすることにしました。
単に袋物にするだけなら簡単にもできるのですが、このベスト、細かな細工がとてもよく出来ていたので、できるだけ元の技術を活かしたいと思い、全ての部品を一度解体して、生地やディテールの特性を考えなからデザインし、組み立てなおしました。
身頃にある、三か所に分散して取り付けられていた、丸く切り抜かれた部品は、一枚に縫い直して「マチ」の部分に再構成、ダッフルボタンのような留め具も、そのままポケットの留め具として活用しました。